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2020年度 内定者研修

 2019年12月、2020年度入社予定の内定者を対象に、インドネシアで9日間の研修を行いました。研修はジャカルタとバリで行い、参加者は毎日目標を立て、1日の最後に目標を達成できたかどうか振り返りを行い、自分の考えや行動について考え、PDCAサイクルを通して成長につなげていくという内容です。

 バリではラフティングを楽しむなど遊びの時間も取りながら、現地企業の訪問、ゴミ山や汚染された川の視察を行い、発展途上国の環境問題のリアルを体験しました。参加者の多くは現地の問題を肌で感じることで、ダイキアクシスの存在価値を実感し、将来へ向けてやりがいを見出したようです。

 また、現地の人と物々交換をするわらしべ長者フィールドワークや、バリの川の水質調査、現地の方々へのインタビューなどを経て、自分たちの考えを英語でプレゼンテーションしました。これらの体験をチームで行う中で、自然と参加者たちの結束力が高まり、個々の能力も最大限に発揮され、大きな達成感を得ることができました。

 この研修は、海外で仕事をすることのイメージ付けが主な目的ではなく、ダイキアクシスが取り組んでいる事業はいかに世界に大きな影響があるかを知り、またその事業を自分ごととしてとらえることが目的です。そして、多くの体験を積むことで、自分たちで考え発信する力を養ってもらうことを期待しています。

インドネシア内定者研修

目次

インドネシアのバリで訪れたゴミ山の様子

12月5日から9日間、インドネシアにて内定者研修を実施しました。初めての開催となった今回の海外研修には2020年度の内定者10名全員が参加をしました。

私たちは、海洋汚染・水質汚染・ゴミ問題が深刻なインドネシアにて、日本にいると感じることのできない水を取り巻く危機、発展途上国の環境問題を目の当たりにすることになりました。ダイキアクシスは、なぜインドネシアで浄化槽販売のビジネスを行うのか。

現地の人達の生活事情を知り、話を聞き、肌で感じて、これから水処理に関わる1人の人間として、誰のどんな問題を解決することを目指しているのか、ダイキアクシスの存在価値を考えました。


研修スケジュール


現地での会社訪問(ジャカルタ)

水ing様へ企業訪問

水ingは総合水事業会社として、幅広い水事業をワンストップで提供している会社です。ダイキアクシス同様インドネシアに工場があり、工業団地用水・排水処理設備、産業用水・排水処理のEPCから運転・維持管理を行っています。同じ日系企業かつ水処理に携わる企業としてインドネシアで水ingがどんな取り組みをしているか、社長にお話を聞くことが出来ました。


DAIKI AXISインドネシアを訪問

ダイキアクシスインドネシアの取り組みについて話を聞きました。伊藤社長がどんな思いでビジネスを行っているのか、将来のビジョンなど、貴重な話を聞くことが出来ました。懇親会では、伊藤社長、加藤マネージャー、谷山係長や現地の社員数名と近い距離でお話をさせていただきました。海外で働く社員にはどのような人達がいるのか、どんな事務所で働いているのか、働いている人達の表情はどうか、自分たちの目で見て確かめることができました。海外志向の内定者も多く、多くの質問が飛び交いました。海外で働く楽しさ、大変さ、生活事情など、生の声を聞くことができました。


リゾート地と呼ばれたバリの現実

ゴミ山へ行きました。各家庭から集められた大量のゴミが処理できず、積み上げられている現状がありました。行き場を失ったゴミは年々増え続けており、このようなゴミ山がバリの至る所に存在するそうです。今にも崩れ落ちそうなゴミ山の真横に、新しく家が建てられていく異様な光景を目にしました。

 

写真左から、ゴミ山の至る所で見られる自然発火/ゴミ山の真横に新しく建設される集落/ゴミ山から流れ出る水を採取

 

 


現地の下水処理場

土に見える部分は、全てゴミです。自然発火、時間の経過によりこのような状態になっているといいます。私たちはゴミ山に併設されている現地の下水処理場を見学しました。(写真右)浄化されているのか不明な程、機能不全に陥っており、ゴミ山や溜まった水からは悪臭が漂っていました。バリにはゴミ処理場がありません。


 


チームビルディング・フィールドワーク

わらしべ長者

内定者それぞれが日本の100円の商品をもって、現地の人たちのものと交換し、よりよい価値のものを獲得するというフィールドワークです。言語も考えも違う人たちに対して、どうやって物の価値を伝え、提供していくか一人ひとり考え行動しました。1時間半の制限時間の中で、沢山の現地の人に話しかけました。最も多く物々交換をした内定者は5人の人と交渉を成立させ、物を交換することができました。一度も海外に出たことがない内定者も多くいる中、自ら英語で話しかけることに苦戦していましたが、全員が現地の人との物々交換をすることができました。

チームビルディング・水質調査

バリの川の水を全身で体感しました。声を掛け合い協力してボートを漕ぎ進めていく過程で、内定者の団結力も強まったようです。山の中の水質と街中の水質ではどう違いがあるか、水を採取しながら川を下ります。TDS計を使って水に溶け込んでいる物質の濃度を測りました。日本の水とインドネシアの水にはどんな違いがあるのでしょうか。水の状態を科学的に調べ事実を正しく捉えることで現地の人達にどのような価値を提供できるかを考えました。


現地の浄化施設への訪問

JICA浄化施設への訪問。JICAが支援したバリ最大の浄化施設に行きました。現地の浄化施設の取り組みや課題について、敷地内の浄化現場を見学しながら話を聞くことが出来ました。



 

浄化施設の水を採取

沈殿物がたまって機能不全に陥り、放置されている浄化装置がありました。現地の浄化施設での水処理の限界を目の当たりにし、なぜこのような状態になっているのか、現地の人たちは自国の水についてどう思っているのか、多くの疑問が湧きました。浄化施設で浄化された水がどのくらいきれいになっているのか、水質の調査も行いました。

 


ダイキアクシス会社説明(大亀常務)

ダイキアクシスの浄化槽の紹介。JICAの社員、現場の方々にダイキアクシスのビジネス、浄化槽の仕組みについて説明をさせて頂きました。非常に関心を持って聞いて頂き、沢山の質問を受けます。水は綺麗にしたいけれど、どうすればいいのか分からない。そんな現地の人達の発言に、ダイキアクシスのビジネスの存在価値、必要性を改めて考えさせられました。


 


現地農家の方の生活事情

バイオガス発生装置の納入。 水道・ガス・電気のない農家へバイオダイジェスターの納入を行いました。牛糞や屎尿を使い、メタンガスを発生させて生活に必要なエネルギーをつくります。牛糞と水を合わせて装置に流し込みます。

 

写真左から、バイオダイジェスター装置の組み立て/穴を掘り装置を導入

世界ではライフラインが届かない生活の中、狭い室内で薪を焚き、一酸化炭素中毒・喘息などで年間400万人もの人々が、命を落としています。そんなリスクから農家の人を救いたい。それぞれの思いを込めて、バイオガス発生装置の納入をさせてもらいました。



農家の方へのインタビュー


現地の人達は自分の国の水に対してどう思っているのでしょうか。日本では水道水が飲めますが、インドネシアでは現地の人ですら水道の水を飲みません。生活で使う水はどのように確保して、炊事、お風呂、洗濯等使い分けているのでしょうか。生の声を聞き、自分たちがこれから彼らの生活をどう変えていきたいかを考えます。

 

 



世界最先端バリのエコスクールへの訪問

Green School訪問

竹で作られた校舎の中

世界中から幼稚園から高校生までの子供達が集まるこのインターナショナルスクールでは、電力や飲み水、食べ物などを校内で自給しています。一般的な科目に加え、気候変動やSDGsをテーマにした問題解決型学習を行っています。

私たちは校内を見学させてもらいながら学校でどのような教育がされているか、環境維持の為の様々な取り組みについて教えていただくことができました。


 

イノベーションルームでは廃棄されるものを自由に使い、新しい物を作り出していきます

自主性を重んじた教育カリキュラム。生徒がどのように学ぶかのプロセスを大事にしており、日本の教育との違いを目の当たりにしました。クリエイティビティやイノベーションなど、これからグローバル社会を生き抜くために必要となる教育について自分たちの目で見て、感じてもらいました。会社に入って、どのような姿勢で学んでいけばよいか考えるきっかけとなってくれたはずです。


細かく分別されリサイクルされるゴミ


廃食油で走るスクールバス、太陽光と水力発電で電力を自給するなど数えきれないほど多くの環境への取組みがされていました。排泄物を肥料としてリサイクルするコンポスト式のトイレも実際に使用させてもらいました。自分たちの環境意識について改めて考えさせられます。

 


プレゼン発表~研修最終日~

英語でのプレゼンテーション。現地で入手したインドネシアの事実をベースに、″ダイキアクシスの強みを生かして革新的な価値を提供する“というテーマのもと、チームでプレゼンテーションを行いました。半数以上の内定者が英語でのプレゼンの経験がない中、資料作成・発表に苦しみました。過密なスケジュールの中、発表前日は夜中の3時まで資料作成をしたチームもあったようです。

3つのチームに分かれて発表をしました。全員が英語で発表を行いました。


 


 

 

大工として働く地元の方にインドネシアの水についてどう思うかインタビューをしています

タクシー等を使いそれぞれチームで移動をして、現地の人達から発表の為の情報を集めました。プレゼンでは、CMやSNSを使ってダイキアクシスの浄化槽を多くの人に知ってもらう、浄化した水を使って温泉施設を現地に作る、浄化槽をコンパクトに設計する、外に設置して目を引くようなデザインにする等、斬新なアイディアも生まれました。



バリ滞在中お世話になったSure-coのオフィス。

最後は、全員が一人ひとりにメッセージを書きました。研修中に感じたその人の良いところ、直した方がよいと思うところを参加者全員でシェアしました。精神的・体力的にも疲労がピークに達し、全員で過酷な研修を乗り越えた達成感、安心感に涙する姿が見られました。過密なスケジュールの中、周りと比較し自分だけついていけてないのではと劣等感を感じる内定者も多かったようですが、同期の絆も深まったようです。



内定者コメント~研修を終えて~

S.I(愛媛大学)

現地の人達の水に対する意識の違いを知ることが出来た。英語でのプレゼン資料の作成が大変だった。


K.S(愛媛大学)

海外事業を展開するにあたってニーズの把握やターゲットを絞る際に様々な課題があることを知った。


K.M(日本大学)

インドネシアの生活環境を間近で見ることができ、今後は水以外にも視野を広げて事業を考えたいと思った。


A.M(愛媛大学)

インドネシア現地の人の生活や、水に対する意識の違いを学ぶことが出来て良かった。


M.A(愛媛大学)

体調を崩し、海外でのストレスの感じ方、対処法を身を持って体感した。会社の人、同期との絆を得ました。


N.T(愛媛大学)

リゾート地のイメージしかなかったバリに、表から見えない水の問題があることを知った。日本の環境のありがたみを感じた。


Y.T(鹿屋体育大学)

インドネシアでの水問題の現実を肌で感じることが出来ました。英語力をこれから伸ばしていきたい。


H.S(弘前大学)

悩み苦しんだ時間もありましたが、毎日目標を立てること、人と意見をシェアすること、様々なことを学べた9日間でした。


M.K(長崎大学)

現地の人が現地の水をどのように認識しているか、日本に居ると気づかなかった常識の違いや考え方を知ることが出来ました。


Y.T(崇城大学)

初めての海外、何度も帰りたいと思いました。他の人と比べて、劣等感を感じることもありましたが同時に友情も感じました


佐田(広報作成担当)

初めて海外に行く内定者が半数以上いる中、慣れない環境で体調を崩してしまったり、自分だけ皆についていけてないんじゃないかと不安になり、涙する内定者もいました。毎日考えて、アウトプットをしての繰り返しで、体力的にも精神的にも大変な研修であったと思います。旅行では決して見ることのできない発展途上国、リゾート地の現実を目の当たりにして、ダイキアクシスのビジネスの必要性を再確認しました。今回出会った人々を含め、現地の人たちの水環境・生活をこれから私達が豊かにしていくんだという思いを実感した研修となりました。



今回の研修について

内定者が主体となって活動をするアクティブラーニング形式の研修。内定者全員が毎日目標設定をし、アプリ『WhatsApp』へ投稿・発表します。その日ごとに振り返りを行い、何ができて何ができなかったかを発表しました。(下記例)

 

毎日の朝礼・反省会の様子

 

 


主催者・パートナー紹介

常務取締役 社長室長:大亀


社長室 採用教育課 課長:近藤

社長室 海外人事 : 佐田

研修パートナー:タイガーモブ(株)COO 中村寛大さん

立教大学卒業。新規事業開発案件やM&A案件も手掛け、現在、採用コンサルタントのスペシャリストとしてダイキアクシスの採用を支えて頂いています。今回の研修の企画・運営をしていただきました。
https://www.tigermov.com/

現地パートナー(バリ):Sure-co CEO 高間剛さん

オックスフォード大学 環境学博士号を取得し、気候変動、環境の専門家として世界を舞台に活躍されています。バリ滞在中はSure-coのオフィスを活動拠点とさせていただきました。

現地パートナー(ジャカルタ):土肥幸之助さん

新卒で㈱リクルートに入社し、インドネシアでの人材紹介事業立ち上げの為ジャカルタに5年駐在。ジャカルタでのスケジュールの調整・同行・通訳をしていただきました。

 

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